人々の祈りの対象であり、芸術でもある「仏像」。東大寺南大門の金剛力士像の作者として知られる運慶・快慶を筆頭に、仏様を彫る「仏師」たちは、古くから現代にかけて生き生きとしたさまざまな仏像を残しています。この動画では、奈良で仏師の仕事をされている折上稔史先生に、意外に知られていない「仏師」の仕事について解説いただきます。工房の様子や道具なども紹介、実際の先生の仏像制作風景もご覧いただけます。そして、日々仏様と最も近くで向き合う仏師の目線で、円成寺・大日如来坐像(運慶作)をじっくりと鑑賞しながら、仏像観賞のポイントを伝授します。
折上 稔史(おりかみ としふみ)
古都奈良で古来の造像法を用いて仏像の制作、修理などをおこなう。2020年より古民家を改装した工房と教室を開設。【主な作品、修理歴】「八幡円福寺 達磨大師(重文)御前立像」「真言宗豊山派岡寺 弘法大師像新調修理」「高野山真言宗山添不動院 不動明王像修理」「法相宗大本山薬師寺休ケ岡八幡宮 平安太刀復刻」「真言宗室生寺派福成就寺 薬師三尊像」「真言宗室生寺派真浄院仁王像」等