おうちで予習!正倉院展2025
~よみがえる奇跡の宝物たち~

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正倉院展をより深く楽しめる大人気シリーズ!
前半は古代ガラスの復元に携わる迫田岳臣先生にご登場いただきます。先生の復元活動の原点は1999年に岡山市立オリエント美術館の企画展で古代ローマガラスの復元制作を行ったことに始まりますが、見た目を似せるだけでは本当の「復元」ではないと痛感し、成分や道具まで研究して専門家と協働する現在のスタイルを確立し、正倉院の「再現模造事業」に携わることになりました。この動画では正倉院に伝わる古代ガラスの魅力と復元までの苦難の道のりについて、天平文化の舞台である平城宮跡にてお話しいただきました。
後半は昨年に引きつづき、元 宮内庁正倉院事務所長の杉本一樹先生に今年の正倉院展の見どころについてお話しいただきます。今年は「当たり年」とおっしゃる杉本先生。瑠璃坏(るりのつき)や香木「蘭奢待(らんじゃたい)」などエース級宝物から、戸籍や財政報告書などの貴重な正倉院文書まで、その魅力や謎に迫ります。

迫田 岳臣(さこだ たけおみ)

倉敷芸術科学大学 主任技術員

大阪デザイナー専門学校工芸工業デザイン科、東京ガラス工芸研究所卒業。1995年より倉敷芸術科学大学主任技術員として勤務するかたわら、ガラス作家として個展やグループ展で作品を発表し、古代ガラスの技法研究・復元制作にも携わる。1999年岡山市立オリエント美術館「注口把手付瓶」復元を皮切りに、2004年唐招提寺国宝「白瑠璃舎利壺」、2017年正倉院宝物「緑瑠璃十二曲長坏」、2023年「瑠璃魚形4点」「瑠璃小尺2点」、2025年「瑠璃坏」レプリカ制作等を手がける。2024年正倉院紀要論文発表、著書『迫田岳臣 古代ガラス復元への挑戦』刊行。2025年「第26回岡山芸術文化賞」グランプリ受賞。日本ガラス工芸学会理事、文化財保存修復学会会員。

杉本  一樹(すぎもと  かずき )

元 宮内庁正倉院事務所長

1957年東京都生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。元宮内庁正倉院事務所長。現在は、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部客員研究員。著書に『日本古代文書の研究』(吉川弘文館)、『正倉院 歴史と宝物』(中公新書・吉川弘文館)、『正倉院あぜくら通信 宝物と向き合う日々』(淡交社)など。

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