第3回 もっと深く、興福寺──その歴史とうるわしの仏像(全3回)

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藤原氏の氏寺として隆盛を極めた、世界遺産・興福寺。
一方で数多くの火災により、中金堂に至っては、創建より7回の焼失と再建を繰り返しています。
2018年には約300年ぶりに復元。現代に蘇り、その姿を伝えています。
修理中の五重塔以外にも、興福寺には歴史ある魅力的な建物がたくさん。
激動の興福寺1300年の歴史とともに、仏像・仏教文化をご専門とする西山厚先生が境内をめぐりながら見どころを語ります。
また阿修羅像をはじめとする国宝館の貴重な文化財や、鎌倉期復興を支えた慶派仏師の名作など、興福寺に伝わるうるわしの仏像に心を寄せるひとときをお届けします。

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西山 厚
(にしやま あつし )

奈良国立博物館名誉館員

1953年徳島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。奈良国立博物館学芸部長として数々の特別展を企画。奈良、仏教、仏像などをテーマに講演会やメディアで発信を続ける。東アジア仏教文化研究所代表、帝塚山大学客員教授。著書に『語り出す奈良 118の物語』『語り出す奈良 ふたたび』『仏像に会う──53の仏像の写真と物語』、最新刊に『語り出す奈良 1300年のたからもの』(いずれもウェッジ)がある。